栗駒山~神の絨毯を歩く、東北の秋

山歩き

昨年の秋はクッキーの体調が急変したこともあって、登山どころではありませんでした。

今年は、ずっと気になっていた「東北の紅葉名所」と呼ばれる山を歩いてみたい。
そんな思いで選んだのが、栗駒山です。

出発の朝

紅葉で有名な山といえば、どこも混雑必至。
正直、あまり積極的に行きたいとは思っていなかったのですが……。

「こんなに近くに“神の絨毯”と呼ばれる山があるのに、一度も歩かないなんてもったいない!」
そう思い直しました。

遠いといっても、車で片道2時間。
チーバ県に住んでいた頃は、電車やバスを乗り継いで、片道4~5時間かけていたではないか。
そう思えば、これはもう「近場登山」です。

晴天が約束された9月28日。
前日の飲み会を早々に切り上げ、夜明け前に出発しました(笑)
駐車場に着いたのは7時過ぎ。予想に反して、すんなりと停めることができました。

須川温泉から産沼コースで

本当は秣岳(まぐさだけ)から周回したかったのですが、のんびり歩くには少し時間が足りないかも……。
そこで今回は、須川温泉登山口からのピストンに変更。

もうもうと湯気がわきあがる温泉の横に登山口があります。

名残ヶ原から色づいた山肌が見えた瞬間、思わず歓声が上がりました。
もう、期待しかない。

足を進めるほどに、秋の色が濃くなっていきます。
オレンジ、赤、黄金色、、山全体が燃えるように輝いていました。

神の絨毯と呼ばれる理由

まずまずの人出でにぎわう山頂を通り過ぎ、お目当ての天馬尾根方面へ。

この景色が見たかったのです。

青空の下、どこまでも続く紅葉の波。
まさに「神の絨毯」という言葉がぴったりでした。

風が渡るたび、色とりどりの葉が陽にきらめいて、まるで山が呼吸しているよう。
ただただ、立ち尽くして見惚れてしまいました。

2年前に初めて秣岳から周回したときは、ガスガスの山歩きでした。
でも、白金湿原の幻想的な景色や、霧の向こうにうっすら浮かんだ「モンサンミッシェルのような稜線」が印象に残っています。

そして今回は、約束された青空。
同じ山とは思えないほどの鮮やかさに、あらためて「来てよかった」と心から思いました。

龍泉ヶ原と須川湖

青く光る須川湖と、手前に広がる龍泉ヶ原。

私は昔から「○○ヶ原」と名のつく場所が大好きなのです。
なぜって、美しいに決まっているから。

秣岳へと続く稜線は、歩いてよし、眺めてよし。

何度も立ち止まって、同じような写真を何枚も撮ってしまいました(笑)

来年は、昭和湖の横を通る登山道が復活するそうです。
現在、工事が進められていて、山頂までの距離も短くなるとか。

しかも眺望も素晴らしいとのこと。
そうなると、今主に使われている産沼コースは少し静かになるかもしれませんね。

今回の栗駒山で、すっかり紅葉登山に目覚めてしまいました。
あの“神の絨毯”をもう一度見たい、、そう思わずにはいられません。

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